ネットワークビジネスでの「成功」の定義は何でしょうか?
圧倒的1位回答は「収入を得ること」。
最低ラインでパートタイムの仕事に出るよりも、効率よく稼ぎたい。言葉は悪いけれど、今の仕事よりラクに収入をあげたい。できればサラリーマン以上の収入を安定的に手にしたいという人が多いのではないでしょうか。
では実際、その夢を達成した人はどのくらいいるのでしょうか?
難易度は?ネットワークビジネス運営会社の内側からみた実情をご紹介します。
人生を変えようぜ!というギラギラ―トークはホント?
一昔前のネットワークビジネスといえば一攫千金の象徴でした。

昭和の頃は
「外車に乗ろうぜ、プール付きの家に住もうぜ!」
「年に10回海外旅行に行ける暮らし」
というようなギラギラしたトークで勧誘をされていた方や、実際にその言葉通りの収入を得ていた人もいらっしゃいました。
しかし、さすがにこれは本当にごく一部の方でしかありません。
このような華麗な成果を出せる方というのはネットワークビジネスに限らず何をやっても成功する優れた商才をお持ちの方といっても差し支えないでしょう。
ごく普通の主婦が、OLが、たまたまやってみたら意外にも適正があった。あれよあれよという間に気が付いたら収入を得ていた…こんなシンデレラストーリーは簡単におこりません。
逆に「誰でも月100万円稼げるよ」という誘われ方をしたら、詐欺だと疑ったほうがいいです。
プチ収入程度。報酬というよりお駄賃。

とはいえ、平成に入ってからは、新たなネットワークビジネス会社がたくさん生まれました。
会社を立ち上げたのは、ギラギラ系のネットワークビジネスで懲りた人たちです。
ギラギラ系のネットワークビジネスというのは、プレイヤーの負荷も高いのですが、運営会社で働く人も精神的に追い詰められて離職する人というのが多いのです。
こんなきついネットワークビジネスではなく、もう少し難易度の低いネットワークビジネスを立ち上げよう!という理念のものとに、生まれた会社はたくさんあるのです。
そういうった人たちが立ち上げた新興ネットワークビジネスの会社が増え、ビジネスプログラムの主流もかなり変わりました。
「一人のプレイヤーが1000万円稼ぐプログラムではなく、100人のプレイヤーが10万円とれるプログラム」を目指すスタイルが流行り、ピラミッド型というより、高さの低い台形型を目指すモデルが次々と生まれたのです。
こうした新興ネットワークビジネスの会社において、一般サラリーマンのお給料目安30万円を獲得できている会員はどれぐらいいるのでしょうか。
残念ながら、これに関してもごく一部です。4%程度です。
台形型モデルのネットビジネスでさえ、30万円を稼ぐためには大変で、専業主婦の方だと、
- 子供の世話は親に任せている。
- 家事をするのは週2日程度。
- 週末は確実にネットワークビジネスのために使っている。
- 一日10~12時間活動に時間を割いている。
- LINEやメール対応は1日平均200件
少なくともこれぐらいやらないと収入にはつながりません。
ここまでやって30万円?というのが現実です。手軽な副業どころか、相当な労働量です。
しかも、毎月毎月の締め日までに一定の数値を出さないと0と同じで報酬はもらえません。
「スキマ時間にコツコツやればいい。やったことは無駄にならないからね」という勧誘の時によく聞く文言とは大きく異なります。
販売差益だけでは食べていけない。

「そんなことないわ!ちゃんと収入をもらってるわ」

「そうよ!権利収入だから、安定した収入がはいるのよ」
と多くのネットワーカーが言うのは、ネットワークビジネスを通じて得られるボーナス収入のことを言っているのではありません。
誰かに商品を売って、仕入れ価格と少し差がある時にもらえる「販売差益」のことを言っています。
例えば、化粧水を自分は2,800円で会社から仕入れているけれど、お友達には3,000円で買わせる…とした場合200円がチャリーンと自分の懐に入ります。
が、販売差益は買い手がたくさんいなければ話になりません。
30万円かせごうと思ったら、1,500人の買い手がいなければいけません。
それを毎月毎月というのは無理があります。
まとめ。割に合わないのが現実。

月30万円程度稼ぐ選択肢として、本当にネットワークビジネスでいいですか?
どこの世界にも「楽して金儲け」はありませんが、あまりにも「過酷な金儲け」という選択をあえてする必要はありません。
商品が大好きだから人にお伝えしたいんです!
ほんの少しでも社会とつながる場が欲しいんです!
という別の目的があるなら別ですが、「稼ぐ」ことが目的であるなら今一度見直してください。
ネットワークビジネスは
ほんの一握り人しか成功できない、成功したとして月収30万円程度。
払う犠牲、見返りのバランスは……とれていますか?