多くの若者世代に影響をもたらしたコロナ禍。
内定取り消しを受けたり、初出社以降、ずっとテレワークで自宅研修続き…精神的に限界を迎え退職に至ったケースも多くあると聞きます。
こんな世の中の背景を受けて、若者が最初の職業としてネットワークビジネスをとらえるようになってきました。
今の20代はネットワークビジネスにさほど抵抗感を持っておらず、就職活動の合間にできる都合のいいアルバイト、と考える人も多いようです。
しかしの親御さん世代からすると、心穏やかではありません。
特に昭和の末頃世代を過ごしてきた親御さん方は「ネットワークビジネスってねずみ講なんでしょ!」と考える世代のど真ん中です。
新聞やニュースでネットワークビジネスの黒歴史ともいわれる時代を目の当たりにしてきていますから、
「うちの子がおかしなものに手を出している!」
と動揺するわけです。
実際、コロナ禍に入って以来、親御さんから「そちらはどんな会社なの?」という問い合わせは急増しています。
急成長する若者会員たちのグループ
さて、実際若者会員のビジネス活動はどうなのか、というととにかくスピードが速いです。
若者は友達が多い上に拡散力もありますから。
先月登録したばかりの人が1ヶ月で20人ぐらいのグループを作る、というのも珍しくはありません。
とはいえ、ちゃんとした報酬をとっている人はごくわずか。
数はいても、中身は薄く統制がとれていない。
誰がリーダーなのかもよくわからない。
あるようでないような、自然消滅間近なグループという印象を受けます。
理由は
の4つが主なものとして挙げられます。
総じて似た境遇の若者が群れた、サークル活動のような感覚になってしまう結果になってしまうことが原因ではないでしょうか。
皆がやってるなら、自分もという程度のスタートでは、そもそも関心が薄く長く続かないのも当然です。
中途半端な成功体験は、むしろ悲劇。
ごく稀には「これ、うまくやれば稼げるんじゃない?」と要領よく組織を動かし月20万、30万円の報酬を獲得する若者もちらほら見受けますが、安定はせず長続きもしません。
せいぜい3ヶ月程度。長くて半年程度で0円ベースに戻ってしまいます。
お誘いする友達が尽きてしまったらそこで終わり。
契約してくれた方へのケアや、そこからさらに紹介を出してもらえるように良好な関係を気づくといった「種まき」ができていないので、限界がきてしまうのです。
しかし一時のこととはいえ、お金との付き合い方をちゃんと学んでいない若者が大金を手に入れると弊害も生まれます。
こんな4つの思考のいずれかにはまると、高い確率で破綻に向かってしまいます。
ネットワークビジネス失敗例の王道をいくことになるでしょう。
楽しむには覚悟がいる。
今、ネットワークビジネス各社は、若年会員が増えているところほど将来への危険を感じています。
ただでさえ、この数年の売上は落ちているのに、この先問題会員が増えたり、アンチ化した元会員からの誹謗が続けば痛手は大きなもの。
業界全体の見られ方が悪くなると、古くからビジネス活動を続けている人たちの活動にも影響が出てしまいます。
次世代の会員を増やしたい。でも仕事としてモラルをもってルールを守ってゆっくりじっくり丁寧に取り組んでもらい、売上はしっかり出してもらいたい。
こんな思いをすべてバランスよく叶えるのは大変です。
まずは楽しく仕事ができればイイんで~。
夢とか今はないけど、できたときにお金があったほうが、イイし~。
繰り返しとなりますが、ネットワークビジネスはあくまで仕事です。
収入を得るためには自ら動かなければいけませんし、誰かを誘うということには責任が伴います。
誰かが自分を信頼し、時間とお金を遣ってくれるということを軽んじてしまうと、必ず失敗します。
スマホ1台でできるマネーゲームのようにとらえている若者メンバーさんに、会社としては以下のことを必ず理解してね、と促しています。
この4つは、絶対に忘れないでください。
若年ネットワーカーが仕事を甘くみると、失敗しかしない。思うほど甘くない。