何をどうしたところで、嫌われる。
私はネットワークビジネスの運営会社の中でお仕事をしています。
ネットワーカーではありませんが、ネットワークビジネスに関わってからは長く、本当にたくさんの会員さんを見てきました。
先日、ある会員さんから
「どんなに健全なやり方をしたところで、ネットワークビジネスは友達をなくしちゃいますよね~」
と言われました。この言葉、結構重いです。
薬機法や特定商法、人としてのモラル、ルール、品格、全部守って正しくビジネス活動をしている場合、本来、後ろ指を刺される要素はどこにもありません。
会社員が会社に行って仕事をしてお給料をもらっても、後ろ指を刺されたりしません。それと同じはずです。
が、現実には嫌われます。
なぜならネットワークビジネス=怪しいもの。
ネットワークビジネスに関わっている時点で「信用や信頼をお金に変えようとしている人」というレッテルが貼られるからです。ネットワークビジネスの話をしようものなら、
「友達だと思ってたけど、結局は私に化粧品やら健康食品を買わせたいだけだったのね」
「私が契約すると、あなたにいくらか入るんでしょ。私を利用したいのよね」
大体こんな反応でしょう。
人は誰だって「利用されるんだ」と思えば不愉快になります。
「何よ、この人」「もう会いたくないわ」となってしまうわけです。
本来は、そうじゃなかった。
しかし、全部が全部そうではありません。
例えば
専業主婦のA子さんが自分のお小遣いの範囲で登録料を払い、ある化粧品関連のネットワークビジネスを始めたとします。
自分からは声をかけず、お友達が「詳しく教えて」と言ってきた場合に限り商品の詳細や買い方、つまり契約について説明をしていました。
その際
「あなたが契約をしたり、今後商品を買うたびに私にコミッションが入る仕組みなの。そういうの、抵抗ない?商品だけ安く使いたいならメルカリやヤフオクでも買えるみたいだから見てみたら?中には定価より安い出品もあるみたいよ」
「あなたに儲けがでるとか、出ないとかそんなの気にしないわよ。フリマアプリやヤフオクで買う方が怖いし、契約するわ。」
こんなぶっちゃけトーク、やりとりをしていたらどうでしょう?
そして、こういうお友達が何十人もいて、まとまった金額のコミッション収入を毎月、安定していただけるようになった場合はどうでしょう?
正しく成功する人もいる。
あなたがA子さんの家族なら、A子さんの活動を止めますか?
「おかしなことに手を出すな、止めとけ!」と言うでしょうか?言えませんよね。
口コミをしているだけ、手の内は洗いざらい正直に話しているし、ネットワークビジネスの商品を使うかどうかの判断も相手に委ねているわけですから。
情報を教えてあげて報酬を会社から受け取るA子さん。
望んだ情報を受け取って買いたかった商品を購入できたお友達。
両者の間に嫌な感情はありません。お互いに「ありがとう」と成り立つやりとりです。
ネットワークビジネスは本来はこういう形だったんです。
「知りたいという人に教えてあげる」×「やってみたいという人が仲間に入ってくる」
という仕組みで広がっていく輪だったものが、いつの間にか
「儲けたい、認められたいという欲と押し付け」×「利用されたくないという自己防衛心、ネットワークビジネスへの偏見」
に置き換わってしまった。
そしてそれがネットワークビジネスの主流として暴走したために、あちこちで問題が起こる、事故が起こる、新聞沙汰にまで発展してしまう…今に至っているのです。
道具は使い方次第。
ネットワークビジネスは一つのシステムに過ぎません。
道具みたいなものです。
関わる人の姿勢と受け取る人の気持ちによって「素敵なもの」にもなれば「邪悪なもの」にもなります。
ネットワークビジネスで
地獄を見た、人生を台無しにされた、すべてのネットワークビジネスをこの世から消したい、
と思う方もいれば、
ネットワークビジネスで救われた、楽しくいい距離で付き合っている
という人もいます。
どちらに転ぶかは自分次第です。
いい付き合い方、知るべき情報を届けよう。
ネットワークビジネスに
興味がある人、嫌な思いをした人、行き詰まり中の人、本気で成功させたいと思っている人、いろいろいらっしゃると想像しますが、
- ぜひ知っておいていただきたい向き合い方
- リスクの回避方法
- 成功者に共通していること
- 失敗者に共通していること
などをネットワークビジネス運営会社中の人として少しずつでも発信していきたいと思っています。
このブログはネットワークビジネスを促進するものでもなければ、ひとつひとつの会社を取り上げここがイイよ、ヤバイのはココだよ、と評価分析するものでもありません。
シンプルに業界のあるあるをお届けできたらと考えています。
良いものなのか、悪いものなのか、は読み手の皆さん自身でご考慮いただければと思います。