ネットワークビジネスの収入は月によってかなりバラつきがあります。
「いくら稼いでるの?」と聞かれると、どう伝えるべきか悩む方も多いでしょう。
自分の収入額を「家族には伝えていない」というネットワーカーは意外に多いものです。
探り合い?ストレートには言えない・聞けない
特に主婦ネットワーカーの場合、自分の得た報酬を旦那さんにカミングアウトされているケースはとても少ないです。
ほとんどの方が自分名義の銀行口座で報酬を受け取っていますから、旦那さんの目には触れません。
昔と違ってコミッション明細は電子メールで来るので、郵便物でバレるということもありません。
金額が少なければ
あれだけ頻繁に外出していて、家事も適当なのに、その程度なの?
と皮肉られるかもしれません。
まずまずの金額だとしても、それはそれで旦那さんの世帯主としてのプライドを傷つけてしまったり、収入をあてにされすぎてトラブル…につながりかねない。
お金の話は身内でもデリケートでタブーになりがちというわけです。
そうはいっても、ずっと隠し続けるには無理があります。
12月末のふるさと納税の締め切り間際や、2・3月の確定申告の期間は、収入が家族バレする2大ピークとなっています。
会社は本人以外に絶対に教えません。
なかには奥様の収入額知りたさに、カスタマーサービスに電話をする方もいらっしゃいます。
〇〇の夫の△△と申します。大変申し訳ないのですが、
うちのやつの今月の収入を教えていただけますか?
私が対応したの方は、とても礼儀正しく落ち着いた口調でした。
ご丁寧に、こちらが聞くより先に奥様との関係性・自分の氏名・生年月日を言い、本人確認のご協力までしてくださいました。
とはいえ、コミッション金額はプライベートなものです。
「ご本人以外にはお伝えいたしかねます」とお答えするしかありません。
すると、
「そうですよねぇ。わかります、わかります。気にしないでください」と意外にもあっさり引き下がってくださったのです。
しかし、その1週間ほど後に再びカスタマーサービスにお電話がありました。
この時も丁寧な物腰で、やはり奥様の収入を教えてほしいとおっしゃる。
中学3年の息子がおりまして、私立に進みたいようなのです。
息子を私学にやる余裕があるかどうか、把握したいと思いまして…。
と、お尋ねになる理由も細かく説明してくださいました。
お気持ちはわかるのですが、やはり「コミッション金額をご本人以外に開示する理由」にはなりません。
申し訳なくもお断りすると、この日もスマートに引き下がっていかれました。
後日、奥様から「迷惑かけちゃって、ごめんなさいね」と電話をいただきました。
直接私に聞けばいいのに、困った人よねぇ。
いい機会だし、1円の桁まで教えてあげたわ。
奥様はとてもカラリとした性分で、充分なコミッション収入を継続的に得ていらっしゃる方でした。
この収入があるのは、あなたの協力があるからよって、しっかりおだてておいたわ。
息子にもパパのおかげでママはお仕事頑張れているのよ。
行きたかったら私立に行っていいわよって伝えたの。
「これでもう秘密解禁。スッキリよ」という奥様に、なんだかこちらもほっこりした気分になりました。
裏側に「怖いストーリー」が見える時も。
一方でカスタマーサービスには朗らかでハッピーではない怪電話も頻繁に入ります。
うちの〇〇〇〇は、どれぐらい稼いでるんだ。
裁判所に開示請求をさせてもいいんだぞ。
グループの〇〇〇さん、今月いくら入ってるんですか?
あの人、私の友達と私抜きで勝手に契約したんです。
そのコミッションを全部持っていくなんて許せなくって。
ダウンの〇〇〇さんの分の支払い、私が立て替えているのよ。
報酬が入ったら返してもらう約束なのに何も言ってこないの。
今月は絶対に稼いでるはずなんで金額を教えてください。
母の口座にいつお金が振り込まれるの?日にちと時間を教えて!
教えろ、教えられませんのやり取りだけで数時間とられることもあります。
収入額を知りたい理由、
本人には聞けない理由、
知ったらどうするつもりなのか…。
なんとなく目的が透けて見えても、会社として介入することはできません。
教えられないものは教えられない。
お問い合わせがあったという事実について、ご本人にご連絡し、後は当事者間で解決していただくのみです。
円満決着しているかどうか…はミステリーのままです。
収入バレの一番の原因は確定申告。運営会社から本人以外に知らせることはありません!