ある日、パートナーから「ネットワーク始めることにした」とか「ネットワーク始めたんだよね」と言われたらどうしますか?
今回はネットワークビジネスを始めた奥さん、それを辞めさせたい旦那さん、というシチュエーションを例に解説します。
頭ごなしは最悪の対応。

「ネットワーク?なんだそれ、そんなもの絶対にダメだ!今すぐやめとけ!」
これは本当にダメです。
まず間違いなくこじれます。
ネットワークビジネスをやりたい人と、止めさせたい人が正面衝突しているわけですから、こじれるのも必然。
ともすれば夫婦間は冷戦状態になることもあります。
そもそも奥さんは旦那さんから反対されることなど想定内です。
反対された時、奥さんの心の中は「ほらね、やっぱり」という状態。旦那さんに対する不満が沸き起こっています。

- 「権利収入というシステムを理解できない古い人」
- 「あなたの収入だけじゃ家計が苦しいからやるんでしょ」
- 「いつだって私のやることには“ダメだ!”しか言わないんだから」
今、バリバリのネットワーカーとして活動している人も、スタート地点では家族の協力をえられず、旦那さんに対して腹立たしい思いをしたといいます。
そして「反対されたことで、余計やる気になった」と答えています。
頭ごなし反対は火に油を注ぐだけ。奥さんをたきつける結果にしかなりません。
初動を失敗すると、溝は際限なく深まる。

一番最初に旦那さんに相談したときのことを、奥さんはかなり長い間覚えています。
「頭ごなしに否定された」という恨みは残り続け、「この人に相談しても無駄」と思い、奥さんは旦那さんに対して、心を閉ざすようになります。
そうすると始まるのは「隠れビジネス活動」です。
今の時代、旦那さんに隠れて活動することはいくらでも可能です。
「バレないように活動して、報酬をもらえるようになったらうち開けよう!報酬明細を見せて、見返してやるんだわ!」
と、秘密活動&長期のサプライズ計画が始まってしまうのです。
そうなる前に旦那さんにとっていただきたい行動はひとつ!
敵陣との接触を試みてください。

「お前が何をやろうとしているのか、俺も理解したいから、この話を持ってきた人と、一度会わせてくれないかな」
というような感じで、セミナーでも勉強会でもいい、アップラインとのお茶でも構いません。穏便な姿勢でコンタクトをしてみてほしいのです。
すでに奥さんはネットワークビジネスにほれ込み、アップとの関係に満足し、グループの中に自分の心地よい居場所を見つけている状態です。
「大ボス&敵地」から引きはがすにはその内情を知ることが不可欠。
奥さんを自分サイドに引き戻す最善の作戦は、相手を知ってこそ立てられるのですから。
無思慮な叱責は引き寄せる、最悪のシナリオ。

これまでネットワークビジネス会社の中の人として、いろいろな会員さんを見てきましたが、旦那さんの理解を得られないまま隠れて活動をし、家族関係もビジネスも破綻、という結末を迎える方は結構います。
失敗の典型例です。
奥さんがネットワークビジネスで失敗したことを知ると、旦那さんは寝耳に水と驚き、お約束のようにこう言います。

- 「僕は止めろと言ったのに…。言うことを聞けばこうならなかったんだ」
- 「嫁がいつビジネス活動をしていたのか、皆目見当がつきません」
- 「借金なんて…。どうしてそうなる前に相談してくれなかったんだろう…」
これらはすべて奥さんだけの「やらかし」でしょうか?違います。
旦那さんのヘタすぎる初期対応、無思慮な叱責も間違いなく原因です。
それが奥さんをネットワークビジネスへ駆り立てる燃料となったのですから。
奥さんが何にどう関わっているのか、きちんと聞いていたら被害は最小化できたかもしれない。
悩みを打ち明けられる間柄だったら助けることができたかもしれない。
何に飢えていて、ネットワークビジネスをやりたいといっているのか、気持ちを汲み取れば守ることができたはず…。
後悔先に立たず。
悔やんだと気には多くのものを失っているかもしれません。
遅すぎる後悔には代償が伴う。

家や車を売ることになった。
子どもの進学をあきらめさせることになった。
両親に頭を下げてお金を借りることになった。
気が付けば隣近所は奥さんが勧誘をした人ばかり、住みづらくなって引っ越さなくてはいけなくなった…。
こんな顛末を迎える人は実際にいるのです。